~Snow White~『ニ巻』
夏絵は竜平の首に手をまわした。
「おまえ、ご飯たべてんのか?
軽すぎだよ。」
ふわっと抱き上げた瞬間だった。
向こう側の利香と目があった。
利香・・・・・
利香は信じられないという顔をして立っていた。
時間が一瞬止まった。
「痛い・・・・。」
夏絵が足首をおさえた。
竜平は利香から目をそらした。
「大丈夫か?」
「ひねっちゃった・・・」
「バカだな。
靴買いに行こう。」
「かっこ悪い・・・・・」
夏絵は竜平に抱きついた。
いつの間にか
利香の姿が見えなくなっていた。
幻か?
当たりを探すと利香の後ろ姿を見つけた。
少し前を体のがっちりした
コートの男が利香を振り返っていた。
優しい笑顔で利香に何か話かけていた。
こちらからは利香の表情を見ることは
できなかったが、
その男の笑顔に胸騒ぎを覚えた。
お互いに見られてはいけないものを
見られてしまった
そんな後味の悪い夜になった。
「おまえ、ご飯たべてんのか?
軽すぎだよ。」
ふわっと抱き上げた瞬間だった。
向こう側の利香と目があった。
利香・・・・・
利香は信じられないという顔をして立っていた。
時間が一瞬止まった。
「痛い・・・・。」
夏絵が足首をおさえた。
竜平は利香から目をそらした。
「大丈夫か?」
「ひねっちゃった・・・」
「バカだな。
靴買いに行こう。」
「かっこ悪い・・・・・」
夏絵は竜平に抱きついた。
いつの間にか
利香の姿が見えなくなっていた。
幻か?
当たりを探すと利香の後ろ姿を見つけた。
少し前を体のがっちりした
コートの男が利香を振り返っていた。
優しい笑顔で利香に何か話かけていた。
こちらからは利香の表情を見ることは
できなかったが、
その男の笑顔に胸騒ぎを覚えた。
お互いに見られてはいけないものを
見られてしまった
そんな後味の悪い夜になった。