~Snow White~『ニ巻』
次の日、学校で竜平と会った。

「おはよう~」
いつものように並んで歩いた。


「おはよう」

気まずい空気が流れた。


「三者いつだったっけ?」
わざとに明るく話しかけた。


「最後の日・・・・・」
まだ竜平は後めたさで緊張している。


竜平の手を握った。


「懇談終わったら話があるの。」



「わかった。」



「竜なんか変よ?何かあった?
何もなかったんだよ~」


そう言って利香は
竜平の手の甲にキスをした。



「二人の時間大事にしよう」


来年はこうして一緒にはいられなくなる


竜平は利香の肩を引きよせた。
< 170 / 351 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop