~Snow White~『ニ巻』
稔が何も言わないのが不気味だった。
「就職先が決まったら
連絡しなさい。
必要な書類は揃えるから。
それにいつまでも寮に世話はかけられない。
マンション借りるのも
まとまったお金と
保証人がいるから、決まり次第言いなさい。」
「すみません」
所詮いいこといっても
やっぱりまだ稔の手を
借りないと生きていけない。
将来を思うようになってから
まだ籠の鳥だと思った。
「働いたら少しづつでも
返しますから。」
「バカだな~おまえのおかあさんは
父の妻でおまえは娘で
俺の妹だろう?遠慮すんなよ。」
冷たい横顔で何を企んでる?
きっとわかったはず
私の彼が
洋平ではなく竜平だって・・・・・
「ふふふ・・・」
稔が突然笑い出した。
「なんか~楽しくなりそうだな
利香。」
そう言って私の手を握った。
恐ろしさに何も言えずに
その手を拒めずにいた。
「就職先が決まったら
連絡しなさい。
必要な書類は揃えるから。
それにいつまでも寮に世話はかけられない。
マンション借りるのも
まとまったお金と
保証人がいるから、決まり次第言いなさい。」
「すみません」
所詮いいこといっても
やっぱりまだ稔の手を
借りないと生きていけない。
将来を思うようになってから
まだ籠の鳥だと思った。
「働いたら少しづつでも
返しますから。」
「バカだな~おまえのおかあさんは
父の妻でおまえは娘で
俺の妹だろう?遠慮すんなよ。」
冷たい横顔で何を企んでる?
きっとわかったはず
私の彼が
洋平ではなく竜平だって・・・・・
「ふふふ・・・」
稔が突然笑い出した。
「なんか~楽しくなりそうだな
利香。」
そう言って私の手を握った。
恐ろしさに何も言えずに
その手を拒めずにいた。