~Snow White~『ニ巻』
「今日は先に進みたい……
私は何もわからないけど…ずっとキスのあと
この先に進んでみたいって
思うようになってたの。
恥ずかしくてそんなこと言えなかった。
でも…卒業したら……
そう思うと……
恥ずかしいんだよ、こんなこと
女が言うなんて……」



そう言って照れた夏絵が
可愛かった。


「だけど………」
だからこそ……


「だけど……」



「いいの。何も言わないで……
リュウが踏み込めない気持ちだって
すごく知ってる。
私はリュウしか見てないもの……
なんだってわかってるから。
今日は私のために……」



「いいのか?」



夏絵は静かに微笑んだ。
頬が真っ赤に染まっている。


あまりの愛おしさに
竜平は理性を失った。


夏絵のシャツのボタンをはずした。
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