~Snow White~『ニ巻』
「利香ちゃん、またきれいになったな。」

父が利香を見て言った。

竜平も同じ気持ちだった
まぶしい・・・・・
利香は生き生きとしている。



「おじさまったら、お世辞を言って。」


そう言ってビールを注いだ。


「ビールのつぎかたもいいね。
けっこう仕事場の付き合いもあるのかな?」



「私は、まだ未成年です~」

そう言いながら
食卓は華やいだ。


「仕事はどうなんだ?
利香ちゃんが受付に座ると
華やかだろうね。」



「おじさま何もでませんよ。」
そう言って料理を
父の皿にわけている。


利香の気配りは自然に見えて
とても好感が持てた。


「早く竜が一人前になって
こうして利香ちゃんと暮らしたいな~
それまで待っててくれな?」


利香がケラケラ笑って
竜平を見た。


「とうさん、それは俺がいうセリフだよ。」


三人で爆笑した。
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