~Snow White~『ニ巻』
利香は外国とも取引がある会社で
たまに通訳として
会議に出たり
電話をしたりしていた。


「充実してます。
今は仕事が楽しくて仕方ないんです。
勉強したら、それだけ
自分に跳ね返ってくる。
お給料もあがり
会社での存在も認められる・・・・
日々努力ですね。」



父は目を細めていた。


「これからは女性も社会に進出する
時代だからな。」


利香にまた追い越された気がした。


自分との距離を
感じる竜平だた・・・・


「おかあさんもさぞ喜んでるだろう」


利香は家のことを語るのを嫌った。

父には
利香の母は、父にさき立たれ
母一人子一人で
今は離れて暮らしていることにしていた。



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