~Snow White~『ニ巻』
コーヒーの香りが部屋に広がった。


利香は花瓶にアイスバーグをいけて
どこに置こうか
悩んでいた。


「そこの上に置いたら?」


「ここ?そうだね。
あ…帰り私も渡すものが……」

クリスマスプレゼントを用意していた。


花瓶をおいて竜平に静かに抱きついた。


「このまえはごめんなさい。
呆れてもう会ってもらえないのかと
思って生きた心地がしなかった。」


「俺こそごめん・・・
どうかしてたんだ。無理やりなんとかしようって
怖い思いさせて悪かったな。」


利香は首を振った。


「こんな彼女でごめんなさい・・・」


「いや・・・・」

沈黙流れた・・・・・


「兄のことではご迷惑かけて・・・
おじさまおこってるでしょう?」



「・・・・今日はさ
その話をしに来たんじゃないから。」


竜平は大きく息を吸い込んだ。
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