~Snow White~『ニ巻』
第十章
洋平はハラハラ舞ってきた雪を見ていた。
「初雪だね。」
家族連れの声がした。
またこの季節が来た・・・・。
あの日から何度冬を迎えただろう・・・
街並みも洋平を取り巻く環境も
冬を越すたび変化していく……
「俺の気持ちはまだあの日のままだ。」
今年も同じ言葉を初雪の日につぶやく
利香が消えたこの街は
洋平にとっては明かりの消えた街だった。
利香がいなくなったのを知ったのは
大槻 稔 からの電話だった。
「妹はそっちにいるのかい?」
「なんのことですか?」
「勤め先から連絡が来て
無断欠勤が続いていると言われた。
竜平くんは、いるのか?」
「まだ帰ってないですが
それでマンションには?」
「さっき連絡がきて荷物は置いてあるらしい。」
「まさか・・・・
俺は何も聞いてないけど……」
「竜平くんに聞いて
俺に連絡をくれ。今すぐ飛んでいきたいが
俺は今、ロスにいるものだから
頼む・・・・・」
稔も動揺していた。
「初雪だね。」
家族連れの声がした。
またこの季節が来た・・・・。
あの日から何度冬を迎えただろう・・・
街並みも洋平を取り巻く環境も
冬を越すたび変化していく……
「俺の気持ちはまだあの日のままだ。」
今年も同じ言葉を初雪の日につぶやく
利香が消えたこの街は
洋平にとっては明かりの消えた街だった。
利香がいなくなったのを知ったのは
大槻 稔 からの電話だった。
「妹はそっちにいるのかい?」
「なんのことですか?」
「勤め先から連絡が来て
無断欠勤が続いていると言われた。
竜平くんは、いるのか?」
「まだ帰ってないですが
それでマンションには?」
「さっき連絡がきて荷物は置いてあるらしい。」
「まさか・・・・
俺は何も聞いてないけど……」
「竜平くんに聞いて
俺に連絡をくれ。今すぐ飛んでいきたいが
俺は今、ロスにいるものだから
頼む・・・・・」
稔も動揺していた。