~Snow White~『ニ巻』
利香は、白いバラを愛した。

庭の一角に
白いバラ園を作り
自分で世話をしていた。


白いバラのような利香を
稔は見つめていた。

 利香を自分のものにしたい

いつしか心の中は利香で
埋め尽くされていた。


「お兄ちゃん!!」

利香が稔に気づいて走ってきた。
豊かな胸のふくらみが
柔らかく揺れた。

ドキドキしている自分がいる


「おかえりなさ~い」
利香はまた美しくなった。



「ただいま。」


「顔が真っ黒よ・・・・。」


利香が覗き込む
稔はこのまま抱きしめたい
衝動をおさえるのが
辛くなってきた。


 俺のものにしたい

から

 俺だけのもの

稔の利香への執着は爆発寸前だった。
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