~Snow White~『ニ巻』
「ずっと探したんだぞ」
近くの喫茶店で
向かい合ってコーヒーを飲んだ。
洋平は利香が消えてからの話をした。
「ずっと待ってたんだ。
おまえの匂いのする部屋で・・・・」
「私の部屋・・・洋ちゃんが?」
「だってもったいないだろ?
住めるんだもん。
家も追い出されたしさ~
あいつらに占領されたよ。」
極力、竜平の話題を避けた。
「今、あの会社の設計を任されてんだ。
利香はどうしてんだ?」
「うん、ここで働いてる。
細々と・・・・」
嘘をつくから
目が合わせられなかった。
「誰かといるのか?」
洋平が言った。
口ごもりながら
「好きな人といる」と答えた。
「好きな人?」
洋平の目をごまかせない・・・・
同じ顔をした
違う人を・・・・・まだ愛してるから・・・
近くの喫茶店で
向かい合ってコーヒーを飲んだ。
洋平は利香が消えてからの話をした。
「ずっと待ってたんだ。
おまえの匂いのする部屋で・・・・」
「私の部屋・・・洋ちゃんが?」
「だってもったいないだろ?
住めるんだもん。
家も追い出されたしさ~
あいつらに占領されたよ。」
極力、竜平の話題を避けた。
「今、あの会社の設計を任されてんだ。
利香はどうしてんだ?」
「うん、ここで働いてる。
細々と・・・・」
嘘をつくから
目が合わせられなかった。
「誰かといるのか?」
洋平が言った。
口ごもりながら
「好きな人といる」と答えた。
「好きな人?」
洋平の目をごまかせない・・・・
同じ顔をした
違う人を・・・・・まだ愛してるから・・・