~Snow White~『ニ巻』
女の子は大声で泣いていた。
店員が名前を聞いても
「~ちぃちゃん」が聞き取れるだけだった。
女の子の声がこだまする。
泣きすぎて息が何度も止まりそうになって
店員もお手上げだった。
結局、服装と年格好とちーちゃんだけで
放送した。
利香はまた女の子の前に進んだ。
「大丈夫、ママたちきっと
迎えにくるからね。」
女の子の涙をハンカチで拭いてあげた。
店員は
「申し訳ございません
すぐ戻りますので・・・・。」
そう言ってもうひとりの連れられてきた
迷子の方にかかっていた。
女の子は利香の手を握った。
「ちーちゃんは何が好き?」
嗚咽に交じって
「ママの八宝菜」と言った。
「ママお料理上手なのね」
ちーちゃんは、大きくうなづいた。
「あのね…おとーたまのね…
ビーフシチューも…ヒック…ヒック…
おいちーよ。」
ちーちゃんは嗚咽を交えながら
そう言った。
「ま~ビーフシチュー?
おねえさん食べたことないな~」
大げさに驚くと
「こんど…来て…
おとーたまに言うから……」
ちーちゃんはニッコリ笑った。
店員が名前を聞いても
「~ちぃちゃん」が聞き取れるだけだった。
女の子の声がこだまする。
泣きすぎて息が何度も止まりそうになって
店員もお手上げだった。
結局、服装と年格好とちーちゃんだけで
放送した。
利香はまた女の子の前に進んだ。
「大丈夫、ママたちきっと
迎えにくるからね。」
女の子の涙をハンカチで拭いてあげた。
店員は
「申し訳ございません
すぐ戻りますので・・・・。」
そう言ってもうひとりの連れられてきた
迷子の方にかかっていた。
女の子は利香の手を握った。
「ちーちゃんは何が好き?」
嗚咽に交じって
「ママの八宝菜」と言った。
「ママお料理上手なのね」
ちーちゃんは、大きくうなづいた。
「あのね…おとーたまのね…
ビーフシチューも…ヒック…ヒック…
おいちーよ。」
ちーちゃんは嗚咽を交えながら
そう言った。
「ま~ビーフシチュー?
おねえさん食べたことないな~」
大げさに驚くと
「こんど…来て…
おとーたまに言うから……」
ちーちゃんはニッコリ笑った。