~Snow White~『ニ巻』
稔は女に不自由はなかった。

学校にも旅先にも
稔は女を抱く時は利香を
イメージした。


しかし残るのは
虚しさだけだった。

その虚しさが利香を欲しくて
欲しくて
仕方がない・・・・・。


「嫌われてしまったら」


それが怖かった。


自分を慕う利香に軽蔑されるか
それとも受け入れてもらえるのか

それを考えると
気が狂いそうだった。


大学にあがり
利香が中学二年生になった夏

思い切って
利香を旅に連れて行きたい


両親に相談した。
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