~Snow White~『ニ巻』
「何回同じことするのかしら」

自分の運命を呪った・・・・


「ごめんね・・・・
道連れにして・・・・
一人で死にたくなかったの。」


またあの時姿を隠した時と同じ
スーツケースに身の回りのものを
押しこんだ。



「洋ちゃんにもまた迷惑かけちゃう」



その時、携帯が鳴った。


「利香、今から行くから。」



「え?どうしたの?」



「時間ができたからさ。
これから会社を出るから
一時間後くらいかな~~~~~~」
竜平の声は弾んでた。


「・・・ごめんね・・・
今日仕事場の人とね・・・約束してる。」



「え~断んなよ~
時間つくんの結構大変だんだぞ。
俺なんか一日利香の顔を
想像しながら仕事したのに・・・・・」
駄々っ子のように
ふてくされる竜平・・・・



「ごめん・・・今日は特別
そんなことになっちゃってるから……
竜・・・私のこと愛してる?」



利香は勇気を出して聞いた。
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