~Snow White~『ニ巻』
「愛してるよ。
何いってんだよ。」
竜平は笑った。


「世界で一番?」


ちょっと間があいて



「愛してるよ」と言った。



「竜のそういうとこ好きだよ。」
正直なとこ・・・・
その正直さに
傷つくことも多いけど・・・・
嘘をつけない・・・・
そんなとこが好きだ。


「何?そういうとこって?」



「私を愛してるって言ったこと~」


「いいよ、何百回でも言うよ。
次は顔見ながらな~」


間が物語る


他に愛する者たちがいることを・・・
これ以上、竜平を苦しませたくない・・・


自分も苦しみたくない


「じゃあね・・・竜・・・・」


「次は開けといてよ・・・・・」


「はい。」


利香は携帯を切ってから


「バイバイ・・・・愛する人・・・」

とつぶやいた。
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