~Snow White~『ニ巻』
「ごめんね。甘えてここに
図々しくいさせてもらって
洋ちゃんが優しいからって私・・・・
ほんとに自分が恥ずかしい・・・・」



「いいよ。
何か決まるまではここにいて・・・・
ただ・・・何をしたいんだ?」



「それは・・・・・・
今、待ってるの・・・・
勇気を・・・・・だから
もう少し、洋ちゃんのそばで
幸せ気分を味わせて・・・・・・・」



たまに利香は洋平が竜平に見えた。


悪夢に目覚めて
洋平の胸で・・・・・

「竜ちゃん・・・・」そう呼ぶ・・・・


 なんで双子になんか生まれてきたんだろう


自分を通して
もう一人の憎い竜平を見ているような
嫉妬に狂いそうだった。



「洋ちゃん・・・・ごめんね・・・」
間違いに気付き謝る利香を

竜平になりすまし
抱きしめる夜・・・・・



「俺は洋平だぞ・・・・
まちがえんな。」


そう言って利香の髪の毛を撫ぜる
その手は、竜平になって
静かに腕の中にいる利香を抱きしめる


 切ないな・・・・・
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