~Snow White~『ニ巻』
「利香・・・・?」
洋平の声とは、少し違う声
利香ははっとして顔をあげた。
そこに立ってたのは
竜平だった。
「何してんだ。
どこに行ってたんだ?」
堅い表情で利香と洋平を見比べていた。
竜平は子どもが忘れたんであろう
サッカーボールを持っていた。
利香は一瞬ひるんだけれど
「今、洋ちゃんといるの。」
と言った。
「なんで、洋と?」
竜平は首をかしげた。
「気がついたの。
洋ちゃんの存在に………。
自分に本当に必要なのは
洋平だってことに………。
ごめんなさい………。」
「意味がわかんないんだけど」
竜平が近づいてきた。
「俺がおまえより利香には必要なんだと。
わかんねーのか?
おまえには家族がいるだろ?
いつまであんな関係を続けるつもりだ?」
「確かに俺には守るべきものがいる。
だけど利香だって同じだ。
いくら一緒にいられなくても
心がつながっていればなんとかなるって」
「おまえ、欲張りだな。
小さい頃からなんでも与えられてきたから
我慢ができないんだ。」
洋平がバカにしたように笑った。
洋平の声とは、少し違う声
利香ははっとして顔をあげた。
そこに立ってたのは
竜平だった。
「何してんだ。
どこに行ってたんだ?」
堅い表情で利香と洋平を見比べていた。
竜平は子どもが忘れたんであろう
サッカーボールを持っていた。
利香は一瞬ひるんだけれど
「今、洋ちゃんといるの。」
と言った。
「なんで、洋と?」
竜平は首をかしげた。
「気がついたの。
洋ちゃんの存在に………。
自分に本当に必要なのは
洋平だってことに………。
ごめんなさい………。」
「意味がわかんないんだけど」
竜平が近づいてきた。
「俺がおまえより利香には必要なんだと。
わかんねーのか?
おまえには家族がいるだろ?
いつまであんな関係を続けるつもりだ?」
「確かに俺には守るべきものがいる。
だけど利香だって同じだ。
いくら一緒にいられなくても
心がつながっていればなんとかなるって」
「おまえ、欲張りだな。
小さい頃からなんでも与えられてきたから
我慢ができないんだ。」
洋平がバカにしたように笑った。