~Snow White~『ニ巻』
「て…てめ~何すんのよ」
竜平に襲いかかろうとする
洋平を必死にとめた。
「俺は確かにずるいけど・・・・・
おまえは俺に自分を見せなかった。
おにいさんとのことだって
実家の会社のことだって
何も話してくれなかった。
不安だったんだ。」
「ごめんね、私が悪いの。
でもね……このまま竜と一緒にいて
この子がもしもあなたの子だったら
産んでもいい?
パパって呼ばせてもいい?」
竜平は困惑した表情になった。
「俺はおまえだけでいい。
これ以上大事なものを増やす余裕がない。
おまえだけだったら
どんなことがあっても
守り通せる。」
利香は必死に笑いを作った。
「そうだと思ったよ。
私は愛する人の子供が欲しかった。
だから洋ちゃんの胸に飛び込んだ。
仕方ないでしょ?
私だって女だもん……
それを裏切りって呼ばないでほしい。
あなたは向こう側の人……
もう関係ないよ。」
利香は立ち上がった。
バイバイして
パパに………永遠にサヨナラって……
「幸せになるから。
洋ちゃんに幸せにしてもらって
私が洋ちゃんを幸せにするから。」
洋平が利香の肩を抱き寄せた。
竜平を一人置いて歩き出した。
ガンバレ 利香・・・・
まだ泣く……な……
自分に言い聞かせた。
竜平に襲いかかろうとする
洋平を必死にとめた。
「俺は確かにずるいけど・・・・・
おまえは俺に自分を見せなかった。
おにいさんとのことだって
実家の会社のことだって
何も話してくれなかった。
不安だったんだ。」
「ごめんね、私が悪いの。
でもね……このまま竜と一緒にいて
この子がもしもあなたの子だったら
産んでもいい?
パパって呼ばせてもいい?」
竜平は困惑した表情になった。
「俺はおまえだけでいい。
これ以上大事なものを増やす余裕がない。
おまえだけだったら
どんなことがあっても
守り通せる。」
利香は必死に笑いを作った。
「そうだと思ったよ。
私は愛する人の子供が欲しかった。
だから洋ちゃんの胸に飛び込んだ。
仕方ないでしょ?
私だって女だもん……
それを裏切りって呼ばないでほしい。
あなたは向こう側の人……
もう関係ないよ。」
利香は立ち上がった。
バイバイして
パパに………永遠にサヨナラって……
「幸せになるから。
洋ちゃんに幸せにしてもらって
私が洋ちゃんを幸せにするから。」
洋平が利香の肩を抱き寄せた。
竜平を一人置いて歩き出した。
ガンバレ 利香・・・・
まだ泣く……な……
自分に言い聞かせた。