~Snow White~『ニ巻』
温泉では、夫婦のようにして
部屋に案内された。


湖面側の部屋の窓から見える
風景は絵ハガキだった。



「見える?チビちゃん~
すごいきれいだよ~~~
なんて素敵な風景なのかしら……
ここはまるで音のない世界だね……
静かだね・・・・・・」




「よかった~
喜んでくれて~」
洋平は笑った。



「ありがと~早速入ってきていい?」



「いいよ~だけど絶対
滑るなよ。」



「わかってるって~」
浴衣を持って隣の部屋に利香が消えた。



「洋ちゃんは?」




「俺は後にするかな~
ちょっと実は仕事が残ってるんだ。」


「忙しいのにごめんなさい。」



「そんなこと言うなよ。
俺だって来たかったんだから。」


浴衣に着替えて
髪の毛を高く留めて現れた。


色っぽくてドキンとした。
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