~Snow White~『ニ巻』
休憩タイムに風景のよさげな
ところに車をとめた。

利香は爆睡していた。


顔を近づけて
寝息を感じた。
くすぐったさが心地よい

美しい寝顔を見つめていた。


「俺がおまえの王子さまだよ。」


利香のぷっくり膨らんだ
唇にそっと触れた。

体中に電気が走った。

寝息に波打つ大きな胸にも
息をとめて触れる。


思った通りの感触に
感動した。



 俺のもの・・・・
 全部俺だけのもの・・・・


「ん・・・・」利香が身をよじった。


悪魔になりかけた稔は
急いで兄に戻る。


「利香、きれいだぞ~
寝てるのはもったいないぞ。」

白いすべすべした頬に触れる。


「利香……」

そしてわざとに乱暴に揺すった。


 どうにかなってしまいそうだ

稔は必死に兄に戻ろうとしていた。
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