~Snow White~『ニ巻』
ひんやりとした空気に目が覚めた。


洋平は腕の中にいた
利香がいないことに気づき
飛び起きた。



「おはよう、洋ちゃん。」

利香は窓を開けて
湖を見ていた。


洋平は駆け寄って利香を抱きしめた。


「またどこかにいってしまったかと
思ったよ。心配させるな。
俺はしばらくあのトラウマから
解放されないかもしれない。」



「ごめんなさい。
利香は生まれ変わったからもう大丈夫。」



朝日に輝く利香にキスをした。



「それにしても
すごいきれいだな~~」


「うん、すごく神秘的だよ。
心が洗われるみたい・・・・・。
雪がこの風景を神秘的に見せてるのね。」


「毎年来よう。
今度は春の湖を見に・・・・」


「うれしい。
その時は、チビも一緒ね。」


洋平は優しくお腹を撫ぜた。
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