~Snow White~『ニ巻』
「いた・・・っ!!」
利香が言ったから
洋平は驚いて手を離した。
「どうした?」
「チビが蹴った。」
利香が洋平の肩に頭を乗せた。
「昨日、チビがあれから動かなかったの。
きっとお腹が冷たさで収縮してしまったんだって
申し訳ない気持ちだったけどね
洋ちゃんが抱きしめて
一緒に眠ってからしばらくして
ゴニョ・・・ゴニョ・・・って
動き出したの。
洋ちゃんの温かさできっとチビも
元気になったのね。」
「そっか~よかった!!」
洋平は笑った。
「ね?名前決めたわ。」
「何?いきなり、もう決まったのか?」
「うん、ゆきこ・・・
雪の湖って書いて 雪湖 ・・・」
「雪湖か………。
いい名前だな~この湖のようにって?」
「それもあるけど
愛する人に最後は
抱きしめてもらえますように…。
この雪の湖で私が洋ちゃんに抱きしめられたように
愛する人に出会えますように……。
昨日までの私が嘘のようなの。
図々しいけど……幸せになりたいって
そう思っていい?」
「もちろんだよ。
俺と利香と雪湖はいつまでも一緒だよ。」
やっと辿り着いた
本当の愛に利香は安らぎと
温かい未来を想像していた。
「ずっと三人・・・一緒だよ・・・・・」
その年の冬・・・・・
大柴 雪湖 は誕生した。
安らかな愛に守られて・・・・・・。
利香が言ったから
洋平は驚いて手を離した。
「どうした?」
「チビが蹴った。」
利香が洋平の肩に頭を乗せた。
「昨日、チビがあれから動かなかったの。
きっとお腹が冷たさで収縮してしまったんだって
申し訳ない気持ちだったけどね
洋ちゃんが抱きしめて
一緒に眠ってからしばらくして
ゴニョ・・・ゴニョ・・・って
動き出したの。
洋ちゃんの温かさできっとチビも
元気になったのね。」
「そっか~よかった!!」
洋平は笑った。
「ね?名前決めたわ。」
「何?いきなり、もう決まったのか?」
「うん、ゆきこ・・・
雪の湖って書いて 雪湖 ・・・」
「雪湖か………。
いい名前だな~この湖のようにって?」
「それもあるけど
愛する人に最後は
抱きしめてもらえますように…。
この雪の湖で私が洋ちゃんに抱きしめられたように
愛する人に出会えますように……。
昨日までの私が嘘のようなの。
図々しいけど……幸せになりたいって
そう思っていい?」
「もちろんだよ。
俺と利香と雪湖はいつまでも一緒だよ。」
やっと辿り着いた
本当の愛に利香は安らぎと
温かい未来を想像していた。
「ずっと三人・・・一緒だよ・・・・・」
その年の冬・・・・・
大柴 雪湖 は誕生した。
安らかな愛に守られて・・・・・・。