~Snow White~『ニ巻』
「遅いな~」

稔はふと利香が気になって
信号機を渡った。


トウキビ屋台には利香はいなかった。


ローラー族で盛り上がっている。


「お兄ちゃん~」
利香の声


よく見ると三人の男たちの中に
利香はいた。




「やめてって……」



「彼女~一緒にお茶しようよ」


一人の男が利香に顔を寄せた時
稔のおさえていた感情が
爆発した。


「テメー・・・・」


相手は一人じゃないから
勝ち目はなかったが


「きたね‐手でさわんじゃねー!!」



利香を抱きしめていた男の肩を
思いっきりひいて
拳を入れた。


「キャ~~~」


悲鳴が聞こえた


稔は何度もつぶやいた

「触れるんじゃねーーーー!!」
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