~Snow White~『ニ巻』
第三章
「イヤ……」

利香は起き上がってブラウスをおさえた。



「ごめん…」


いつものパターンだった。



利香と付き合って一年たったけれど
いつも利香はキスから先を
拒み続けていた。


「竜ちゃん……ごめん……」


「いや…俺の方がごめん……」


「帰るわ。」
利香はカバンを持って
竜平の部屋を出ていった。


今日は送る気にならない竜平は
ベットの上で天井を見てた。


 なんでなんだ……


健康な男子高校生には
辛いことだった。


それ以外は、利香とはうまく
やっていた。
だからこそ……利香が欲しいと思った。







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