~Snow White~『ニ巻』
「私だって、みんなみたいに
自分のことだけ楽しみたいって
思うことあるよ。
そう思ったら、トモに申し訳ないって
思いながら……
何してんだろって虚しくなるんだ。
たま~~にだけどね。」
夏絵の顔は曇っていた。
「こうやって他の人と
遊んだことも初めてなの。
ありがとね。」
よく見ると
夏絵の指はあかぎれでカサカサしてる。
「他人の家で望まれなく暮らすのが
つらいよ、だから働かなきゃ・・・
少しでも邪魔に思われないように
笑顔で働くんだ。
トモと生きていくには
誰かの手を借りないと……
早く大人になって
二人で誰にも気兼ねなく暮らしたい。」
「リュウの彼女はキレイだよね。
真っ白でトモの肌みたいに
触らなくても伝わってくる。
なんだか恥ずかしいな…私…」
カサカサの指を隠した。
「頑張ってる手だよ。
恥ずかしがることなんてないよ。
エライ、おまえすごいよ。
おまえ見てると恥ずかしくなるのは
俺の方なんだけど…」
夏絵の涙がポツリ ポツリ落ちる。
「うれしいよ…」
震える肩を思わず引き寄せた。
夏絵は声をあげて泣いた。
竜平には何か利香とは違う
感情が大きくなるのがわかった。
自分のことだけ楽しみたいって
思うことあるよ。
そう思ったら、トモに申し訳ないって
思いながら……
何してんだろって虚しくなるんだ。
たま~~にだけどね。」
夏絵の顔は曇っていた。
「こうやって他の人と
遊んだことも初めてなの。
ありがとね。」
よく見ると
夏絵の指はあかぎれでカサカサしてる。
「他人の家で望まれなく暮らすのが
つらいよ、だから働かなきゃ・・・
少しでも邪魔に思われないように
笑顔で働くんだ。
トモと生きていくには
誰かの手を借りないと……
早く大人になって
二人で誰にも気兼ねなく暮らしたい。」
「リュウの彼女はキレイだよね。
真っ白でトモの肌みたいに
触らなくても伝わってくる。
なんだか恥ずかしいな…私…」
カサカサの指を隠した。
「頑張ってる手だよ。
恥ずかしがることなんてないよ。
エライ、おまえすごいよ。
おまえ見てると恥ずかしくなるのは
俺の方なんだけど…」
夏絵の涙がポツリ ポツリ落ちる。
「うれしいよ…」
震える肩を思わず引き寄せた。
夏絵は声をあげて泣いた。
竜平には何か利香とは違う
感情が大きくなるのがわかった。