手のひらの終焉
夜
リャウカは薄い毛布を掴みあげて、
潜り込んだ。
ちょうど、
リャウドがのぞきこんだらしい。
「よく眠ってるみたいだ」
じゅうたんのこちら側で、
彼の声がした。
「もう、信用してもいいんじゃないか?
マモウル達と一緒にしても」
「いや、まだだ。
まだ本当に信用していいかどうかなんて分からない」
リャウカの心臓はひっつかまれたようだった。
唇をかんで、
リャウカはスクセ達の方へ背を向けた。
潜り込んだ。
ちょうど、
リャウドがのぞきこんだらしい。
「よく眠ってるみたいだ」
じゅうたんのこちら側で、
彼の声がした。
「もう、信用してもいいんじゃないか?
マモウル達と一緒にしても」
「いや、まだだ。
まだ本当に信用していいかどうかなんて分からない」
リャウカの心臓はひっつかまれたようだった。
唇をかんで、
リャウカはスクセ達の方へ背を向けた。