手のひらの終焉
案の定、

燃えるような眼で、

リャウカを睨みつけていた。 
 
こわ。
 
そのマモウルが、

不意にぐにゃりと歪んで見えた。
 
星が降ってきそうに満天な空と、

闇を落とした砂漠の砂が、

そこに座っている面々を飲み込みながら、

混ざり合っていく。

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