手のひらの終焉
「リャウカ!」
 
異変に気付いたスクセが叫んだ。
 
リャウカは平衡感覚をなくして、

砂の上に倒れていた。

「あら、下戸だったのね」

アモーレの声が聞こえる。
 
誰かに抱えられて、

自分が運ばれていくのが分かった。
 
その間も、

天と地が混ざり合い、

リャウカの頭の中で超小規模なアルマゲドンが繰り返されていた。
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