手のひらの終焉
気持ちの悪さを飲み込んだ。

「あなた、自分が何者か分かってるの?

分かってたら、

スクセに取り入って気に入られようなんて真似、

出来ないハズよ」
 
変なことを言う。
 
あたしはマシーンだ。

そんなの分かってる。

だけど、スクセどころか誰かに取り入るなんて器用な真似、

誰も教えてくれなかったのに、

出来るわけがない。
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