手のひらの終焉
「そして、その眼と髪を持った人間は、

あなたたちの一族にしか存在しないのよ」

「え?」

それだけ言うのがやっとだった。
 
ショックだったというより、気分が悪いせいで。

「本当よ。

組織の中枢にいる人間はみんな銀髪よ。

あなたの、両親や兄弟でもある」
 
リャウカは、妙に納得するものがあった。
 
両親や兄弟たちの記憶があるような気はする。
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