手のひらの終焉
けれど、その姿はリアルな形を持っていなかった。
兄弟が何人いるのかも知らない。
自分たち自身のことを、知られたくなくて、
誰もその情報をくれなかったのだ。
「じゃあ、あたしは、凶悪な種族の一人、なんだね。
だからスクセに近付くなんておこがましいと」
言われなくても、スクセに近付くつもりなんかなかった。
そりゃあ、初めはスクセに心惹かれた。
けれど、アモーレの抗えない美女パワーに、
今は、何だか捕らわれている。
兄弟が何人いるのかも知らない。
自分たち自身のことを、知られたくなくて、
誰もその情報をくれなかったのだ。
「じゃあ、あたしは、凶悪な種族の一人、なんだね。
だからスクセに近付くなんておこがましいと」
言われなくても、スクセに近付くつもりなんかなかった。
そりゃあ、初めはスクセに心惹かれた。
けれど、アモーレの抗えない美女パワーに、
今は、何だか捕らわれている。