手のひらの終焉
誘拐
アモーレもリャウカも、ばっと離れて、
声のほうへ走った。
「マモウル!!待て、彼女をどうするつもりだ!」
テントの入り口に回りこむと、誰かが走り去るのが見えた。
「スクセ!」
叫んだアモーレの方を見ると、
スクセが血まみれで倒れていた。
アモーレをちらりと見ると、彼女もリャウカを見た。
その眼が、この場は自分ににまかせて行け、と言っていた。
リャウカは無言で走り去る人影を追いかけた。
右手の中のアモーレからのプレゼントを
ズボンのポケットにねじ込んで、全力で走った。
声のほうへ走った。
「マモウル!!待て、彼女をどうするつもりだ!」
テントの入り口に回りこむと、誰かが走り去るのが見えた。
「スクセ!」
叫んだアモーレの方を見ると、
スクセが血まみれで倒れていた。
アモーレをちらりと見ると、彼女もリャウカを見た。
その眼が、この場は自分ににまかせて行け、と言っていた。
リャウカは無言で走り去る人影を追いかけた。
右手の中のアモーレからのプレゼントを
ズボンのポケットにねじ込んで、全力で走った。