手のひらの終焉
影は、横抱きに、ぐったりしたマモウルを抱えている。
なのに、恐ろしく早かった。
追いつけない。
それどころか、砂に足を取られているリャウカをどんどん引き離して行く。
息が上がる。
追いかけっこは得意ではないのだ。
しかも、こんな砂漠で。
はあはあと口を開けて呼吸していると、
相手だか自分だかが巻き上げた砂ぼこりが、容赦なく入りこんで来る。
なのに、恐ろしく早かった。
追いつけない。
それどころか、砂に足を取られているリャウカをどんどん引き離して行く。
息が上がる。
追いかけっこは得意ではないのだ。
しかも、こんな砂漠で。
はあはあと口を開けて呼吸していると、
相手だか自分だかが巻き上げた砂ぼこりが、容赦なく入りこんで来る。