手のひらの終焉
まだ、少ししびれている。

リャウカは、カプセルに詰まった、

こういったガスを発生させる液体を短時間ではあるが

、口に含んでいることが出来る。

神経ガスや、致命的な神経毒。

そういったものに体を慣らせてあるのだ。

組織が開発したカプセルの中身は、

舌からは成分が吸収されにくく作られてはいるのだが。

さすがに馴らせていない体で口に含むと、自分がまず被害にあいかねない。
 
リャウカはテントを後にした。
 
後一つ。
 
もう一つのテントの異変を感じていてもおかしくはない。
< 177 / 262 >

この作品をシェア

pagetop