手のひらの終焉
男は驚きの声を上げ、そのまま地面に激突するように倒れた。

「おい、どうした!?」
 
中にいた者が、驚いて顔を出す。

その小柄な男にも、首目掛けて、針を投げた。
 
針は綺麗に男の首の中央に刺さり、男は先に倒れていた

男の上に覆いかぶさるようにして倒れた。
 
静かになった。
 
誰もいなくなったのか、後のものは、迂闊に顔を出すほど間抜けでないのか。
 
リャウカは、テントに張り付いて、中の気配を探った。
 
多くはない、一人か二人の気配だ。
 
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