手のひらの終焉
リャウカの同類の人間だ。

いや、マモウルの言っていたことからすると

同族の人間、ということになる。
 
そういえば、どことなく自分と同じような顔のつくりをしている気がする。
 
それにどうも銀髪の彼は、隣のテントで起こっていたことも

お見通しだったらしい。
 
多分、聴覚が発達したタイプなんだろう。
 
もう一人いる長身の男は、見るからにうろたえて、

へなへなと銀髪の傍に座り込んでしまった。
 
こっちは問題なし。
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