手のひらの終焉
ただ、恐怖に駆られ、銃を乱射してきたりすることも考えられるので、

ねんねしてもらっておくにこしたことはない。
 
そう思っていると、銀髪が動き、長身のおなかに一発パンチをお見舞いした。

 長身はそのまま動かなくなる。

「手荒なことはしないでいただきたい」
 
銀髪が言った。

「いや、手荒なのはあんたの方だ」
 
リャウカが言うと、銀髪は笑った。

「いや、彼は気絶させておくから、これ以上手荒な真似は

しないでいただきたいということだ。

私も、あなたに逆らうつもりはない」
 
言うと、笑いをにっと引きつらせた。
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