手のひらの終焉
砂漠の中の街にいながら、

冷たい床にへばっているのが、

妙な気分だった。

快適に空調の効いた部屋。

燃料を維持し、

発電施設も持っているということだ。

これって、

どれほどの富を意味するのだろう。

組織が活動を始めたころは、

こんなんじゃなかったらしい。

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