手のひらの終焉

近づけない

これでは銃の射程内に入ることさえ出来ない。
　
しかし、リャウカの姿は見えてないはずだ。
　
リャウカの眼を持ってしても、テントの方向に人影はない。
　
それなのに相手は的確にリャウカの位置を把握していて、

攻撃を仕掛けてくる。
　
今度は弾がこちらへ向かって飛んでくるのが見えた。
　
リャウカの手前で無数の塊に割れて、四方へ飛び散った。
　
散弾銃だ。