手のひらの終焉
次は起き上がった額を狙って、弾が飛んできた。
 
リャウカはすっと身をかがめて避けた。
 
その胸元に、弾が来る。
 
今度は横に倒れ込んでそれを避けた。
 
しかし、ドア越しに、何でこう正確に撃ってこられるんだろう。
 
三階のハゲのように、集音機でも張り巡らせているのだろうか。
 
いや、狸親父の銀髪が、ノインは近づくにはやっかいな相手だと言っていた。

もしかすると、ノインも何らかの特殊な能力者なのかも知れない。

実際、幹部クラスは銀髪が仕切っているらしいのだ。

ノインが銀髪だとしてもおかしくはない。
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