手のひらの終焉
リャウドはうなだれたマモウルを眺めると、

降りて行って、助手席のドアを、マモウルのために開けた。
 

マモウルはジープに乗り込むと

窓の外の一面が砂の海の景色に目をやりながら、

その唇に、淡く笑いを浮かべた。

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