手のひらの終焉
愛しの砂漠
毛布に包まっていたリャウカは、絨毯の方へ寝返りをうった。
テントの中は美しい模様の絨毯が敷き詰められてい、
天井からも一枚、中を仕切るために吊り下げられていた。
かつて砂漠の民の多くは、イスラム教徒の人間だった。
今では、砂漠に住む人間は雑多な宗教の者で占められているが、
テントの中で女性を絨毯のこちら側に押し込める習慣は、
イスラムから受け継いだもののようだ。
女性を隠し、そして大事にする教えがそうさせていたのだろう。
テントの中は美しい模様の絨毯が敷き詰められてい、
天井からも一枚、中を仕切るために吊り下げられていた。
かつて砂漠の民の多くは、イスラム教徒の人間だった。
今では、砂漠に住む人間は雑多な宗教の者で占められているが、
テントの中で女性を絨毯のこちら側に押し込める習慣は、
イスラムから受け継いだもののようだ。
女性を隠し、そして大事にする教えがそうさせていたのだろう。