手のひらの終焉
「これから厄介になるけど、

よろしくね。

あたしはリャウカ」

「こちらこそよろしく。

あたしはマモウル」

彼女、マモウルはやっと微笑んだ。

そこへ、

「リャウカ!?」
 
テントから、スクセが出て来た。

「これ、返しとく」
 
スクセはリャウカのそばに来て、

手を取った。
 
その手の平にピアスを落とす。

「中味はもらっといた。

ありがたい。

後で見てみることにする」
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