手のひらの終焉
リャウカが合流したことによって、

この一隊は移動を始めた。


「ここから西へ三日ほど行ったところに、

大きなオアシス都市がある。

村もあって、

畑もあるようなところだ。

そこへ向かう」

ここでは最年長の、

リャウドが説明してくれた。

砂漠の民は、

その環境の厳しさゆえか、

年よりも大人びて見える。

それを差し引いても、

リャウドは三十代後半くらいだろう。
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