手のひらの終焉
リャウカは、
もくもくと歩く、ラクダを見上げた。
背中には、荷物を一杯乗せている。
もし、
ここでリャウカが歩くのをやめても、
荷物を棄ててまで、
彼女を運んでくれそうには無い。
リャウカは、
溜め息をつく気力も無く、
歩き続けた。
歩いても歩いても、
過ぎた時間でしかその距離を測れない。
足元ばかり見ていたリャウカの後ろで、
「星型砂丘だ」
スクセが呟くのを聞いた。
もくもくと歩く、ラクダを見上げた。
背中には、荷物を一杯乗せている。
もし、
ここでリャウカが歩くのをやめても、
荷物を棄ててまで、
彼女を運んでくれそうには無い。
リャウカは、
溜め息をつく気力も無く、
歩き続けた。
歩いても歩いても、
過ぎた時間でしかその距離を測れない。
足元ばかり見ていたリャウカの後ろで、
「星型砂丘だ」
スクセが呟くのを聞いた。