手のひらの終焉
このヒト、
 
と、リャウカは思った。
 
あたしが砂漠を嫌わないように、

必死でフォローしてるのかもしれない。
 
たしかに、

星型砂丘は幻想的に綺麗だ。
 
この暑ささえなければ、砂漠も悪くない

かもしれない。
 
星型砂丘を右手に過ぎて、

砂の上にポツポツと、

針のような葉をした植物が現われた頃、


夜になった。
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