手のひらの終焉

テントが作られ、

火を炊き、

食事の用意が出来ると、

やっと一同は火を囲んでゆっくりと座ることが出来た。

リャウカはみんなの顔を見回した。

火の向こう側にリャウドとシャウエイ。

右手の方には、ヤクラとマイナー、

左手にはスクセがいる。

あと、

今この場にいないのはマモウルとアモーレの女性陣二人と、

イズミだった。

今日のリャウカの収穫は、

誰にも直接聞くことなく、

みんなの名前を覚え、

顔と名前を一致させたことだった。

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