手のひらの終焉
「さて」

 と、リーダー格の、シャウエイが口を開いた。

 シャウエイは、

あぐらをかいて座っているリャウカと、

火を挟んだ正面にいた。

「一日経った」

それだけ言って、シャウエイは黙った。
 
浅黒い肌で、

がっしりした体格をしたシャウエイは、

かなり存在感がある。
 
顎と口の周りにびっしりとヒゲを蓄えているせいで、

押し黙っていると、

かなり威圧感もある。
 
沈黙の間、

彼はリャウカの中味を推し量るように、

じっとリャウカを見つめていた。
 
が、ふと口元を笑わせて喋り出した。
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