手のひらの終焉
「我々のグループを、どう思う?」

もっと手厳しい言葉を吐かれると思っていたリャウカも、ふっと笑った。

「いーんじゃない?

砂漠に住んで、砂漠を旅して。

よく短期間でここまで順応したと思うよ。

感心する」
 
だけど、そこまで言うと、

笑みを皮肉に歪めて、

「でも、それは、

目的が砂漠に定住するってコトならのハナシだ」

シャウエイの表情が引き締まる。

「あたしは、スクセに、

あたしのいた組織をツブそうとしているグループがあるって

聞いたような気がするんだけど

どこにそれはあるのかしら?」

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