手のひらの終焉
「だからって、

いきなり人なんて殺せる!?」

その会話が耳に入っていた者は、

サッと緊張した。
 
こういうのは、

リャウカに対してタブーじゃないのか!?
 
誰もが、

そう思っているのが見えるようだった。
 
けれど、

リャウカは苦笑いを浮べて、

「あたしには職業選択の自由がなかったんだ。

殺らなければ、

あたしが殺される」

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