手のひらの終焉
一瞬、

そこにいた者達の憎しみを一身に感じたが、

直後、

全員がどっと笑い出した。

「そうだよなあ」

「当ってるだけに」

「情けないけど」

 思いっきり笑いながら、

どこか、

哀しみを帯びている。
 
特にスクセの笑い方は。
 
とりあえずリャウカが安全だと判断されたので、

マモウルもこの輪に加わることになった。

そんなに警戒しても、昨日からすでにリャウカはここにいたのだ。

何かするつもりならとっくにやっている。
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